左の図は、「伏羲夫婦の図」と呼ばれています。
右の男性は、「伏羲(ふくぎ)」
左の女性は、「女媧(じょか)」
二人は、兄弟、若しくは夫婦であり、「太昊(たいこう)」とも呼ばれ、中国の創世神話に出てくる創造者=神と言われ、伝説上の人物です。
伏羲(ふくぎ)は、様々な文化を創始しました。また、「河渡」、「洛書」から「易の八卦」を創始した人物だと言われています。
左図は、「河図(かと)」と呼ばれています。
黄河から出現した竜馬の背の形を写した図と言われ、ここから、先天図が生まれました。
後に、南宋の朱熹などにより、河図は、「十数図」とされ、五行生成の方位と見なされました。
左の図は、南が上です。また、白い〇が「陽」、黒い●が「陰」です。
上記の図から、伏羲が、「易の八卦」=「陰陽を基にした世界の成り立ち」を創始したと言われています。
そして、後世の人々が「易の八卦」をより探究する中で、「五行説」も加わり、「陰陽五行説」を基とした「易経」に繋がり、学問(哲学)の方面、また、占術の方面へと広がって行き、現在に至っています。